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個人再生では弁済額の一括払いは可能なのか?

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個人再生では弁済額の一括払いは可能なのか?

個人再生では弁済額の一括払いは可能なのか?

2021/06/08

個人再生では、再生計画案の月額弁済額の履行が客観的に可能であることが必要です。


客観的というのは収入状況や支出状況から判断してという意味で、「なんとしてでも頑張って払って行きます」という主観的なものではないということです。


この再生計画案の月額弁済額ですが、財産があると清算価値保証の原則により弁済額が上がる場合があります。


例えば、負債総額は800万円で債務から導かれる弁済額は5分の1の160万円なのですが、学資保険の解約返戻金が300万円あって清算価値が300万円になってしまっているという場合です。


この場合、300万円が弁済額になるので、3年の弁済計画案ですと毎月の支払いは8万5000円くらいになり、5年の弁済計画案ですと毎月の支払いは5万円になります。


再生計画案の弁済期間の最長は5年ですので、収入と支出の状況から少なくとも毎月5万円の返済は可能という客観的な状況にある必要があります。

 

 

 

Q.個人再生で毎月弁済額を払うなら財産を処分して一括払いしてはダメですか?


収入と支出の状況から毎月5万円の返済が厳しいという場合、弁済額の300万円を学資保険を解約してしまってそのまま一括で払うので、再生計画案の履行は可能だと言うことができるのでしょうか?


再生計画案の弁済額は必ずしも計画案どおり分割で支払わなくても一括で支払っても大丈夫ということになっています。


であれば、学資保険を解約して300万円を一括で支払うというのはこれほど確実な履行可能性はないというくらい確実なので履行可能性を認めてもよいというように思えます。


しかし、裁判所はこれを認めてくれません。


理由は個人再生の趣旨に反するからだそうです。


裁判所はあくまでも、収入と支出の状況から少なくとも毎月5万円の返済は可能という客観的な状況を求めてきます。


弁済額の一括払いの履行可能性を認めてはくれないのです。
 

 

こういった細かなケースは、個々それぞれあると思いますので、できること、できないことなどを一緒に考えていきましょう。

 

それが弁護士の仕事です。

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