債務整理後|いつ、クレジットカードが作れるようになる?
2022/05/27
債務整理をしてから、数年が経過。
ふと、クレジットカードが作れるのはいつだろう?と思うことがありますよね。
周りは、みんな買い物の時にクレジットカードを提示している。
でも、自分は、契約すらできないから見ているだけ…
実は、債務整理をした後にクレジットカードを作れるようになる日を待ち望んでいる人がたくさんいます。
なぜなら、クレジットカードが作れるということは…
自分の社会的信用を取り戻したというのと同義です。
やっと、制限なく暮らせる日の開始とも言えるので、非常に気になるのです。
結論から言うと、クレジットカードが作れるようになるまでにかかる年数は、債務整理後5年です。
しかし、どういうわけか、その限りではないという話があるわけです。
だから、自分はどうだろうと気になるわけです。
では、詳しく説明します。
目次
債務整理をしてもクレジットカードを作ることは可能です。
滞納をしたり、債務整理をすることで信用情報機関に事故情報として登録されることになります。
これをいわゆる、ブラックリストに載ると表現されています。
債務整理をして、事故情報として登録された場合
<任意整理>
JICC、CIC、KSCいずれも登録機関は、完済から5年
<個人再生>
JICC、CICは、完済から5年
KSCは、開始決定日より10年です。
<自己破産>
JICC、CICは、免責許可決定より5年
KSCは、開始決定日より10年
5~10年登録されることになります。
この登録期間が過ぎれば、事故情報は消えるので、クレジットカードを作ったり、ローンを組むことが可能になります。
信用情報機関に登録されている期間の話
何か新しい借り入れや契約で審査が必要となることがあります。
信用情報機関に事故情報として登録されていると、審査に落ちてしまう理由は
信用情報機関に照合して問題がないか審査しているからです。
1.日本情報信用機構(JICC)
消費者金融とクレジットカード会社
2.CIC
信販会社とクレジットカード会社
3.全国銀行個人信用情報センター(KSC)
全国の銀行
携帯電話の契約においては、TCA・TELESAという機関で登録されています。
抹消するためには、完済・債務整理・時効援用などの手続きが必要です。
債務整理後|信用情報は「ホワイト状態」に戻る
借りて、返した。
という実績から、社会的な信用はつくられています。
債務整理をすることによって、これまでの情報はすべて抹消されてしまいます。
つまり、何の信用もない状態からの再スタートとなるわけです。
信用取引情報が出てこない状態をブラックリストの逆で、ホワイトリストと呼ばれたりします。
ホワイトの状態とは、その人が信用しても大丈夫な人なのか、判断する材料がなく、過去にブラックリストに載っていたのでは?と判断される要因の1つになると言われています。必然的に、契約においては慎重に構えられてしまい、なかなか審査に通らないなどの新しい問題に直面する可能性があります。
よって、これまで契約したことのないクレジットカードへの申請が通らないこともあるということを覚えておきましょう。
また、信用情報がホワイト状態に戻ると言っても、債務整理などをした金融会社には、社内における金融事故リストに載ってしまいます。
よって、再契約は難しくなると思った方がよいでしょう。
社会的信用のつくり方
社会的信用を再構築する近道としては、信用情報機関から事故情報が抹消されたことを確認した上で、携帯電話の割賦契約から始めるといいでしょう。
携帯電話の方が審査は緩めとされています。
そこで、きちんと滞納なく、支払っているという実績を作っていくことが近道です。
借金をしない主義を貫いている人が、ある日、車のローンを組もうと思ったら、ホワイトリストが問題視されて、契約ができなかったという事例も残念ながらあります。
今の日本の社会としては、何らかの割賦契約やローン契約などを結んでいて、それをしっかり活用できているというものが信用をつくるに反映されているようです。
ですから、再スタートをする場合は、運用をきちんとやり続けることが大事になると覚えておいてくださいね。
事故情報が予定より先に消えることがある
弁護士であっても、どのような理由で消えるのかはわかりませんが、聞いていた年数よりも早く、事故情報が消えることがあるようです。
しかし、絶対ということも言えませんし、なぜかというのも答えられない話です。
気になった時は、各信用情報機関に情報開示請求をしてみてください。
そこから情報が消えていたら、ホワイトになったという証です。
そして、二度と債務整理に来ることがないように計画的なお金の運用を心掛けていってくださいね。