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自己破産と家族への影響はどんなものがあるのか?

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自己破産と家族への影響はどんなものがあるのか?

自己破産と家族への影響はどんなものがあるのか?

2021/05/03

ご相談の結果方針が自己破産に決まると、家庭を持っている場合に「自己破産すると家族にはどのような影響がありますか」と聞かれることがあります。


家族には迷惑を掛けたくないという気持ちはよく分かります。

 

僕も一家の大黒柱ですから、男のプライドもあれば、家族を守り抜きたい想いもよくわかります。

 

だから、この問題を答えるときには、同じ大黒柱として頑張ってきている相談者の方を相手にすると、僕も同じように胸が痛むのです。

 

ということで、今回の話は「自己破産した時、家族に与える影響とは」をお話します。

 

 


 

自己破産で家族に与える影響は間接的な問題のみ

 

自己破産で住宅や車を失うことになる場合、家族も引っ越しが必要とか車が使えないなどの間接的な影響が出ることは避けられません。


一家の大黒柱が自己破産するのですから、生活レベルが下がってしまうことも避けられないでしょう。

 

また、自己破産では、同居の親族に収入がある場合、収入を証明する資料の提出を求められるため、給与明細書や源泉徴収票を用意してもらう必要があります。


家計収支表には一家の家計の収支を1円単位で項目ごとに記載する必要があるため、収入と支出を管理してもらうという負担が生じます。

 

ということで、まずは、家族の方に内緒で…というのは、難しくなってしまうと思うので、一緒に協力してもらうことが前提となるかと思います。

 

また、重要なこととしては、家族の誰かが連帯保証人になっている場合には、連帯保証人として請求を受けることになります。

 

<連帯保証人がいる場合>
一括請求を受けることになります。
ですが、債権者との話し合いで、従前通りの支払いが可能であれば問題ないケースが多いです。
しかし、連帯保証人も支払えない場合は、共に自己破産手続きをして頂くことになるケースが多いです。

<自分が連帯保証人の場合>
主契約者に一括請求される又は別の連帯保証人を付けるように債権者から指示されることになります。

 

 

家族の信用情報はどうなるのか?

 

上述したように、間接的な影響以外は、家族が直接的に影響を受けることはありません。


よく聞かれるのが、「妻もカードを持てなくなりますか」という質問です。

夫が信用情報に載っていてクレジットカード契約ができない場合でも、妻は妻の信用情報で審査されるため、クレジットカードが持てなくなるということはありません。


妻が銀行や消費者金融でお金を借りる際に、夫の信用情報の影響を受けることもありません。


また、「子供は奨学金が借りられなくなりますか」と聞かれますが、学生支援機構の奨学金には機関保証が可能ですので、問題なく借りられます。


親の自己破産が子供の進学や就職に影響することは一切ありません。


自己破産したことは、戸籍や住民票には乗りませんので、娘さんや息子さんの結婚に影響するということもありません。

 

 

 

まとめ

 

結論として、家族に影響を与えるものとしては、あなた名義でどんなものを持っていたのか?そこに連帯保証人として、家族の登録がされているか?ということです。

 

家族ではない人に保証人となっている場合も対人関係的に問題になることもあるかと思います。

 

いろんな心情的に難しい問題も多発するかもしれませんが、今借金を無くすことが1番であるはずなので、あなたが再出発して、今後それらの問題をどのようにしていくかを考えていくことの方が大事です。

 

そして、お子さんの未来には影響しないことには、一先ず安心してくださいね。

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