自己破産とクレジットカードのショッピング枠の現金化とは
2021/05/19
クレジットカードには、キャッシングの枠とショッピングの枠の2つがあります。
お金が必要なときにキャッシングの枠が限度額に達していてもうこれお以上借りられないというときにショッピング枠を現金化される方がいらっしゃいます。
クレジットカード会社は会員規約でこのショッピング枠の現金化を禁止していますが、これをやってしまう方がけっこういらっしゃいます。
ネットでは、「クレカ現金化7選」とか「ショッピング枠があれば即現金化」「換金率99%」など普通に広告が出ているので禁止されているとは思わない方が多いようです。
禁止されていることがなぜ大々的に広告されているかというと、法律違反ではないからです。
ショッピング枠の現金化とは
ショッピング枠の現金化には、買い取り式やキャッシュバック式がありますが、どちらも行為そのものは不要なものの買い物をして、これを売っただけという体裁を取っているため、法律で取り締まることが難しいのです。
新幹線のチケットをクレジットカードで買って金券ショップに売ったという場合を例にとると、本当に新幹線に乗ってどこかに行く予定があったが、それがなくなってしまったので、不要になったチケットを金券ショップに売ったと言われてしまうと、ショッピング枠を現金化したことにはならないからです。
何とでも言い逃れができるような行為を処罰の対象とするのは難しいのです。
自己破産のショッピング枠の現金化の注意点
ただ、自己破産では、このショッピング枠の現金化があると、それだけで同時廃止をあきらめて頂く必要があります。
管財人が選任されて財産や負債、生活の状況を調査される管財事件になってしまうということになってしまいます。
過去にジャニーズのコンサートのチケットを同じに2公演分を連日3日分の合計6公演分をカードで買って売却された方がいらっしゃいました。
1人の人が同じ公演をそんなに見に行く訳がないから、ショッピング枠の現金化を疑いましたが、ファンならそれくらい当然に行くと論破されてしまい、ショッピング枠の現金化ではないものとして破産手続きを行ったことがあります。
まとめ
普段、何気なく「不要になったから売却した」ということをしている方は、これを機に少し考えてみて欲しいです。
特に自己破産の検討中の方は、要注意事項になるので、手続きをする前に相談して欲しい事柄になります。
こういった何気ない暮らしの中で、やってしまっていることがあるので、相談にお越しの際は、こちらも聞き取りをしますが、あなたからも不安なことは、これは大丈夫かな?と思うことがあるのなら、ぜひ積極的に教えていただきたいです。