自己破産・個人再生をすると「官報」に掲載されます
2021/05/22
自己破産や個人再生をすると官報(かんぽう)に載ります。
この官報という存在を知らない人も多いかと思います。
自己破産・個人再生のどちらかの手続きをすると、必ず掲載されるものになります。
掲載されることに抵抗を感じるかもしれませんが、あなたにとっては必要な手続きであることには変わりありません。
それよりも、注意喚起したいことがあるので、最後までお読みください。
官報に掲載される時期と回数
自己破産の場合は開始決定時と免責決定時の2回、
個人再生の場合は開始決定時、書面決議時、認可決定時の3回載ります。
掲載されるのは、住所、氏名、手続きの日時、裁判所名です。
この官報ですが、国が発行している新聞です。
休日以外は毎日発行されています。
官報販売所で誰でも買うことができ1部150円程度です。
ネットでは30日分が無料で公開されています。
官報に掲載される周りにバレるのか?
自己破産や個人再生をすると、官報に氏名が掲載されてしまうから、家族や友人、知人に分かってしまうのではないかということを気にされる方がいらっしゃいます。
その可能性はゼロではないですが、ほとんどゼロです。
というのも、官報というものを見たことがある人がほとんどいないからです。
一般的な新聞と違い、読んでも全く面白くありませんし、電話帳を読むのと同じくらい読むが苦痛です。
官報掲載で周囲にバレることよりも注意しなければいけないこと
ネットで公開されているだから、名前をキーワードにすれば出てきてしまうのでは考える方もいらっしゃいますが、公開されているのはPDFなので名前で検索しても官報のページが出てくることはありません。
なら一体どういう人が見ているのだろう?という話になりますが、官報を見ているのは、帝国データバンクなどの信用調査会社やCIC,JICCといった信用情報機関とヤミ金くらいです。
ヤミ金は、自己破産して普通の金融機関からお金が借りられない人をターゲットにしています。
「50万円まで無審査、即日融資」といった甘い文句を書いたダイレクトメールを送りつけたりします。
どんなに甘い文句で誘われても、くれぐれも応じないようにしてください。
もし、その誘いに乗ってしまったら、また苦しい想いをしなければならなくなります。
ですが、もしも、思い当たることがあるのなら、まず、弁護士に相談するようにしてくださいね。
その時は、力になりますよ!